穂村弘さんの新聞コラムを読んで

管理人まじなです。

少し前の話になります。
地方紙のコラムで、詩人の穂村弘さんが執筆しているエッセイがあります。
その中に会社勤め時代のことが書かれていました。

どんな話かといいますと、
穂村さんが入社したときに、先輩の社員さんが給料からの天引き貯金を勧めた、ということです。

穂村さんはそのようなことに疎かったらしいのですが、とにかくやってみようということで毎月いくらかのお金を天引き貯金をして、のちに、知らぬ間に思った以上の貯金ができて、それが後の人生の資金として役に立った、というような内容でした。

この話を読んで、ずっと前に読んだ、自己啓発の本のことを思い出しました。
残念ながらタイトルを失念してしまったのですが、
資産家のライフスタイルと考え方について書かれた本で、その中で
「絶対おろすことをしない貯金を毎月いくらか積み立てていく」
というものがあったな、ということです。

具体的には貯金専用の口座を作り、そこに積み立ててゆくのですが、その口座からは
どんなに資金繰りに困ってもここから取り崩さない
という決意をするのだそうです。

私は、この文章を読んで、資産家が自分とお金の関係をどうとらえているか、少し見せていただいた感じがしました。
それで、私も、それほどの金額ではありませんが、この貯金をはじめ、もう数年が経過しています。

取り崩し不可の貯金を始めて感じたこと

最初のうちは、資産家と同じことをしたら、金運が上がるかな、というような動機で毎月こつこつ貯めていましたが、そのうちにこれを行っていくうち、ある一つの感覚が芽生えてゆきました。
それはこの貯金は自分に対する敬意なのだ。という感覚です。

どういうことなのかといいますと、必要なものはもちろん、お金を使いますが、たまに贅沢をしたいな、と思ったときに、以前の私なら、どうしようか、ちょっともったいないな、と思って止めることが多かったです。今思えばそれが自分に対する敬意なのか、単なる憂さ晴らしなのか、区別がつかなかったので、ストップしていたのです。

しかし、この貯金を始めてから、自分に対する敬意が、消費することと貯蓄することの2本立てになったことで、お金を使うことへの罪悪感が減り、自分の投資や贅沢を行うときに、以前ほど躊躇しなくなりました。そして反対に、憂さ晴らし的な消費を以前ほど行わなくなりました。

自分自身との約束を守る


私が現在行っている取り崩し不可貯金は毎月微々たるもので、それこそ小銭に近いです。
それでも、毎月増えるだけの口座を持つことで、私は自分のメンタリティがかなり落ち着くことを発見しました。

このルールを守ることはかなりきつい方もいらっしゃるかもしれないし、かなりの資産をお持ちの方で、ひょっとしてつまらないことと思う方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、これは金額ではないです。
自分自身との約束を守るために行っている行動です。

自分を大切にする方法は人の数だけあります。
私は、今、この方法を行っている、というお話でした。