乙4にチャレンジ

前回の記事で危険物取扱者乙種第4類(略称:乙4)について概略と受験手続について簡単に書きました。
過去記事:生活に身近な国家資格を取る その1

今回は試験の内容と私の合格体験記をアップします。

乙4の試験形式

試験は3科目、合計35問あります。

  1. 危険物に関する法令(法令)…15問
  2. 基礎的な物理学及び基礎的な化学(物化)…10問
  3. 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消)…10問

出題形式は、問題文に対し5つの答えから1つを選んでマークシートに記す、5肢択一式です。
60%以上正解で合格ですが、3科目とも60%以上正答しなければなりません。
ですから、法令9問以上、物化と性消がそれぞれ6問以上とれて合格です。

 

出題内容ですが、
法令は文字通り法律に関して。具体的には資格のこと、申請などの手続きのこと、施設の設置についてなどがでます。
物化は物質の変化を中心に物理化学の知識が問われます。
性消は危険物に指定されている具体的な物質のことと、消火方法がでます。

私の合格体験記

資格を取ろうとした動機

今年前半に簿記検定試験を受けて合格しました。
試験後にもう少し勉強してみたいと考えていたので
建設業経理士について調べていたのですが、
同時に乙4の資格が気になり、
調べてみると独学で頑張れそうだったので、
こちらを受けてみることにしたのです。

勉強期間

簿記検定後すぐに始めたので
日数としての期間はおよそ4か月です。
ただし、そのうちの3か月は
「1日5分」
のスキマ時間勉強でした。

試験日3週間くらい前から
試験と同じ形式で問題集を始めたので
そのあたりはおよそ1時間くらいになります。

勉強の方法と使ったテキストなどを紹介します

完全な独学です。
暗記物が主体なのでテキストと問題集をたくさんやれば
なんとかなると目論見をつけたからでした。

最初に本屋でテキストを選び
それを少しづつ読むことから始めました。

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プリニウスを買いにいったとき。 当時はどっちをやるか迷っていたので両方購入しました。

最初に購入したユーキャンのテキスト
U-CANの乙種第4類危険物取扱者速習レッスン 第3版 【予想模擬試験つき(2回分)】 (U-CANの資格試験シリーズ)
これを選んだのは一章の終わりごとに簡単な問題があって、
さらに模擬試験つきだったからです。

使ってみての感想…
文章はわかりやすいし、
一問一答形式で内容チェックするのも使いやすいです。
ただ、ユーモアのセンスが違うのか
暗記のための語呂合わせが全く覚えられず、ここだけ読まなかったです。

 

 

 

 

テキストを読み終えるころに
問題集があると良いと考え購入したものがあります。

TAC出版の問題集
乙種第4類危険物取扱者スピード問題集
同じ出版のテキストとペアになっているものですが
私はすでにユーキャンのテキストを使っていたので
問題集だけ購入しました。
並び方は試験形式でなく
法令なら法令だけ集めて100問ほど、
物化と性消が70問ほどをそれぞれまとめて載せています。
この問題集の問題を1日2問から3問ほどを
毎日こつこつと解いていました。

使っての感想…
ここでテスト形式に編集されてるものにしなかったのは
上に書いたように少しづつ問題を解いていきたかったからです。
解答は説明がありますが
やはりペアのテキスト本と一緒に使うという前提らしく
もっと詳しく調べたいときに少し不便でした。

 

 

TAC出版の問題集を終える頃がだいたい試験前3週間になってました。
ここでユーキャンの模擬試験を力試しでやってみます。
すると法令がぎりぎり9問、物化と性消がそれぞれ8問

 

 

独学で試験の本当の雰囲気がわかりませんでしたし、
簿記検定試験ではいくら模擬テストをやっていても
本当の試験では見たことのないような問題が出たことを
体験していましたので
なるべく市販の問題集をマスターしておかないと危ないと感じました。
そこでもう1冊試験形式の問題集を購入しました。

ナツメ社のズバリ本試験問題集
乙種第4類危険物取扱者ズバリ本試験問題集
本試験形式で6回分のテストが収録されています。
普通に綴じた本ではなくて
学校の問題集のように大きな紙を束ねてホチキス止めです。
それを二つに折って本の大きさにしています。
リーズナブルなお値段だったので購入してみました。

使っての感想…
マークシートを模した解答用紙が後ろに8回分ついています。
ホチキス止めなのでユーキャンテキスト本の見開きページをコピーするより
こちらをコピーしたほうが早いと思い
たくさんコピーしました。
そして他の問題集の解答用紙にも使いました。
本試験直前用らしく、
解答の解説はあまり詳しくありません。

 

 

ここから試験形式の問題集を加えて
1時間ほど勉強を始めますが、
同時にTAC出版の問題集ももう一周解き始めます。
これを交互に繰り返すのですが
どうも試験形式の方は2度やる気がしなくて
もう一冊問題集を買ってしまいました(汗

電気書院から出している問題集です。
ひと目でわかる 危険物乙4問題集 改訂新版
この問題集は試験形式で8回分問題が編集されています。
最初の方に簡単なまとめテキストがあります。
ユニークなのは、解答解説のページが非常に多い事。
というのも、問題集の問題をそっくり解答ページに書き入れて
「添削するように」
解説を書き入れているからです。

使ってみての感想…
理系の出版社ゆえかなんか専門的な解説っぽいです。
もし、初心者の状態でこれを購入したら
きっと、受験するの挫折…
けれども、私もだいぶ問題をこなしてきたあとだけに
今までの問題集では知らなかった知識があったりして
かなり心強い思いをしました。

 

 

最後の問題集を購入したときには試験日2週間前でした。
以後、4冊の問題集をかわるがわる解いて試験問題の感じをつかみつつ
当日に臨みました。

さあ、試験だ(試験当日)

試験は午前中でした。
自宅からはおよそ1時間くらいのところが試験会場でした。
中心街の中の大きなビルです。

9時半集合の10時開始。
なので、念のため8時に家をでるつもりで
起床し朝食をとってから
身支度していたときでした。

何気なく腕時計をみて蒼白…

時計止まってるよ…

携帯電話の時計はたぶん禁止だろうと思ったので
家族から急きょ腕時計を借りました。

なんとか予定していた時間に家を出ました。
昔の会社勤めを思わせる時間帯。
けれども日曜日なので
ラッシュはありません。

ということで、9時前についてしまいました(^-^;
教室に入ってみると
すでに何人か来ています。
私も席について持ってきた問題集を眺めていました。

ちなみに持ってきたのは
ナツメ社の問題集です。
薄くて軽いので負担になりません。
この問題集は2周目を行っていなかったので
会場で間違った部分をひたすらやり直していました。

9時半になり
人も集まり、試験監督者がやってきました。

試験についての説明は
解答用紙の書き方、問題用紙の回収について
それと、不正行為についての話が長かったです。

私の会場では腕時計も禁止されました。
机の上に置いてみるだけならかまわないが
触ると即不正行為とみなします。
できればカバンにしまってください。
とのこと。

…なんということw
慌てる必要はなかったのか…

その他退出可能時間などの説明を終え
問題と解答用紙が配られたあと
10時より少し早い時間から開始されました。

最初に法令があり、物化、性消、という順で並んでます。
問題用紙に選んだ答えを印してからマークシートに書き入れていきました。

問題文は
「正しいものを選べ」
「誤っているものはどれか」
「当てはまるのはこの中でいくつあるか」

などといろんな言い回しが出てくるので
勘違いして間違わないように気をつけました。

問題と選択肢を読んで両方ともわからないものを飛ばしながら
解答していきました。

その方式でやっていくと物化が5問もわからなかったので
ちょっと焦りました。
流石に本試験は違う…

最後の問題まで目を通してから
飛ばした問題をじっくり読みます。
そして一つ一つ考えながら解答してゆきました。

それでもわからない問題が1つか2つあったように記憶します。
そこはもう勘で(笑)
なにもつけないより
なにか書き入れておくことは大切♪

一通り解答し終わったところで
見直しに入りました。
まず、問題用紙に記した答えがこれでいいかどうか
見直しました。

訂正する必要性を感じなかったので
次に問題用紙にチェックした解答と
マークシートに記した答えがあってるかどうか、
調べました。

このあたりで35分経過の合図があり
何人かが席を立ちました。

全部調べて
大丈夫だったので
もう退出しようと席を立ち
問題用紙と解答用紙を提出して
会場から出てきました。
およそ50分くらい経過していたと思います。

帰りに新しい腕時計を購入しました。

合格発表まで

試験は問題用紙が回収されてしまうので
答え合わせはできません。
なので、合否の感覚は自分自身の感触しか手がかりがないです。

私の地域は2週間後
それまでなんとなく落ち着きませんでした。

発表日、
合格発表はネット上でも公開されるので
正午にアクセスして確認。
…おお、合格していた…
初めての独学だったので感無量です!!!

試験結果の通知書が届いて
内容を見ると
法令93% 物化90% 性消80%
でした。

合格したので堂々と勉強の注意点を

私の勉強方法ですが
基本的には暗記なので、問題集をやりこみました。
テキストを読むことも大切ですが、
問題集をやるほうがずっと覚えやすいです。
最終的に、テキストは間違った問題の確認をする程度にしか使わなくなりました。

文系の人は物化に気をつけ、数字に慣れておく。
私も文系なのですが、勉強し始めた当初は物理化学を難しく感じました。
計算式はあまり出ませんが、5択で変な数字がたくさん並んでるのを見ると一瞬取り乱しそうになりました。
問題のパターンを掴み、それらしい答えがなんとなくわかる程度には数字に強くなってください。

読解力がないと感じる人はとにかく問題集などで法令文等を暗記しておく。
問題集をたくさんやっていると、法令の文言がそのまま出されている箇所がなんとなくわかってきます。
うろ覚えですが、その状態でさらに問題を読むと、なにか違和感のある文章が出てきて、これは違うと思うことがあります。
私はやりませんでしたが、5択の答えの正しい部分を音読することで記憶しやすくなるかも。

テキストなどで強調されている物質の特徴の数字は正確に覚えておく
個人的な反省として
選択肢から答えを選ぶ問題なので完璧に覚えなくてもイケると感じています。
ただ、性消の部分で、指定されてる物質の性質に数字が出てくることがあります。
例えば灯油と軽油の比較とか、メチルアルコールとエチルアルコールの比較とか
ここは似通った数字が出てくるので正確に覚えていないと間違えます。
私はうろ覚えが多かったせいか、性消が一番低い正答率でした。

まとめ

検定や資格は本来職務上のスキルアップや業務上必要な資格であるから取るわけで、
趣味や自己啓発のために受験することはそれほど評価されるわけではないです。

それでも、勉強をすれば雑学的な知識を知ったり、
たとえ後で忘れてしまおうとも
目標を決めてそれを達成するという行動は無駄ではないと思うのです。

乙4は理系と法律系が合わさった資格なので
日常生活でよく使っているものを
普段あまり使わない知識を通してみたら
違う世界が見えてくる面白さを感じています。

すぐに合格する試験ではありませんが
士業資格のように労力をあまり必要としないで
手軽に勉強することができますし、
イメージとして
「持ち重りのしない資格」
のような気がします。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
最後にこの試験で使用した教材をもう一度案内しておきます。


 

U-CANの乙種第4類危険物取扱者速習レッスン 第3版 【予想模擬試験つき(2回分)】 (U-CANの資格試験シリーズ)
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ひと目でわかる 危険物乙4問題集 改訂新版
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